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昨日からの協定通り、人魚さんは割と静かにしてくれている。
氷像作ってあげたぐらいで喜ぶのならお手軽で楽
先日、海王類に大破された船の修繕費の目処も部下の救出も終わったし、これで先日の件は一件落着だ。あー良かったよかった面倒なことにならなくて
仕事が終わって今のおれは気分がいい。普段は話しかけないけど今日は自ら人魚さんに話しかけちゃおう いくら喧しい人魚とは言え、若いねーちゃんはダイスキだ
「人魚さん」
「!ヒエヒエが私に話しかけてきた!」
「うん予想通りの反応が嬉しいね 身体の調子はどーよ?」
「い、いいわよ、おかげさまで」
「へぇ "オカゲサマ"なんて言葉知ってたんだ」
「しつれい!」
初日の頃の酷い凍傷は殆ど治ったようだ。
当初は海軍が責任を持って人魚さんの故郷である魚人島まで送ろうとしていたのだが、
人魚さんが猛烈な勢いで「それは駄目!やめた方がいい!」と拒否してきたので、近海の海まで送るのに条件を変更した
見たところ体の調子も大分良くなっているようだし、これなら後数日で帰れるだろう
「良かったなぁ人魚さん。もう少しで帰れるぞ」
「うん」
「親御さんとか心配してるでしょきっと」
「?わたし、親はもういないわ」
「え、えぇ?そうなの」
「3年前に人間に殺されたから」
「……あらら」
何と言うショッキングな発言をさらりと
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