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「ヒエヒエ!相手してよ!」
「………だからどうしておれなの……」



どうやら人魚さんは躍起になっているようだ。
昨日、"つまらないクザン"を身をもって体験したくせに、どうしてなのか今日は朝からずっとこの調子で声をかけて来る
自分で言うとナマエに怒られるだろうが本当に珍しく朝から真面目に仕事をしていたと言うのに、こうも声をかけられてはさすがのおれだって気が散るよ?



「ねえ」
「なにヒエヒエ!」
「どうしたら今すぐその喧しい口閉じて静かにしてくれる?」
「やっと話したと思ったらそんなこと!?」



あーもうほんとうにやかましつこい



「これでもあげるから黙っててちょーだい」
「え…」



ちょっと能力を使って、氷の像を作って渡した。モデルは



「……わ、私?」
「どう上手いもんでしょ?それあげるから、暫く静かになー」
「…………」



何も言わなくなったところを見ると、お気に召してくれたらしい。やれやれだ


















「クザンさん、そう言うことをサラリとやっちゃうから女性にモテるんですね。勉強になりました」
「はあ?」


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