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▼ 麦わらのルフィ

海軍写真部は今日もてんてこ舞いだった

ガシャンガシャンと音を立てながら複製機からは絶えず海賊たちの手配書が流れ、
本部と掛け合いながらその海賊に見合った賞金額を手配書に映し込む
そしてアタッチは、今日も愛用のカメラからフィルムを取り外し、
「見てくれナマエちゃん、ナマエ!」と部下である2人の男女に問いかけた



「最近になって名が売れ始めた海賊、麦わらのルフィの顔写真!」
「うおー!カメラ目線で満面の笑みじゃないっすか!新しいっすねー!」
「何すかそれ…ぶちょーが只のオッサンに見えて、舐められただけの結果っしょ」
「ナマエちゃん酷い…」



ボサボサ髪で、部屋に備え付けてあるポットから湯のみへとお湯を注ぎ、ぐいっとそれを一気飲みしているナマエは辛辣だ。
アタッチが自他共に認めるベストショット、麦わらのルフィの写真を新しく出来た手配書に貼り付けながら泣いていても、毛ほども興味を示していない



「しかし魚人のアーロンを…凄いっすね、麦わらのルフィ」
「昔はそいつに散々手を焼かされたみたいですねー」
「そうなのだよ…ここだけの話、ワシの見立てによればこの海賊、必ずや大物になる!!」
「ぶちょーんいっつもソレ言ってるじゃありませんかー」
「アッさんのそれ、聞き飽きました!」
「2人とも手酷いぞ!」



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