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▼ ペル

*兵士主/友情





「なあペル、どうしてお前は平然とオレの隣に座ってて飯食べてる」
「…?腹が減ったからだが…?」
「ん、ん…?そんな惚けた顔されたらこんな事言ってるオレの方が間違ってんのかってなるだろ…?…ん?」




アラバスタの王国士官たちが利用する食堂は今日も賑やかだ
クロコダイルの一件でオレも重傷を負い、長いこと医師達に手放してもらえなかったから、久しぶりの城の飯だ
度々チャカが差し入れを持って来てくれていたけど、
アイツも重傷者なのにすぐに治ってしまっていた。さすが悪魔の実の能力者は違うな


怪我が治れば一緒に食べようとチャカと約束していたのだが、タイミングが悪く
国王とビビ様の会談にチャカが同行していて、今日は1人で昼食を食べるハメになった



以前は2人で、3人で でも今は2人で、もしくは1人で



だったのに、あれ




「そう言えば聞いたかナマエ」
「…え?な、何をだ」
「次の休暇が取れたら、国王とビビ様がおれとチャカとナマエ、イガラムを湯治に連れて行ってくれるそうだ」
「本当か!そいつは嬉しいなー!」



特にペル、お前は胸にデッカイ傷負ってるからなしっかり治せ!
そう言うナマエこそ、背中にでっかい陥没痕があったじゃないか
背中の傷は護衛兵士の誉だ
はいはい





…………ではなくてな、




「ペル!!!やはり気のせいなんかじゃ済まされないぞ!!お前っ、生きてたのか!?」
「――ああ」
「平然としすぎだろ!皆お前は死んだもんだとばかりに!」
「そうだな。おれもあの時は死んだと思ったさ」
「…おま…!人がどんな想いでいたと…!」
「すまない。エビ食うか?」
「要るか!どうやって生き延びたんだおまえ!」
「親切なご老人に助けてもらった」
「ちょっと今から手土産持ってお礼しに行ってくる!!」
「落ち着け」



ああああもうチャカ!チャカああああ!!ペルが生きてたああああ!!





てな





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