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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▼ ルル&パウリー

*社員主/一方通行ばかり





「お、ルル お前また寝癖が飛び出してんぞ」
「む?どこだ」
「ここ」
「あ、あぁ……」
「よし綺麗になった」
「すまん。 ナマエもここが少しハネてるぞ」
「おーマジか 頼む」
「よし」



「…………」

いちゃつくなら他所でしてくれ。パウリーは本気で苛々していた。例え本人達にソノ気が無い上の行動だろうと止めて欲しい。大のオッサン二人がする"寝癖の直し合い"なんて見てる側がサブくなる


「……オラそこの2人とっとと仕事に戻れ!!」

「何をそんなに怒ってんだパウリー」
「ナマエ、いまパウリーは思春期なんだ。そっとしておいてやろう」
「ああ、なるほどそうか」
「ちっげぇよ!!」



2人しておちょくって来るところにも腹が立つし、何よりナマエのその笑顔が1番憎たらしい。ヘラヘラしてんなシャキっとしろ!パウリーが怒鳴り続けてるのを未だ"思春期のせい"と茶化すナマエが「じゃあなルル」「ああ」とルルと別れて此方にやって来た事によって、ようやくパウリーも落ち着いた。ナマエの分の仕事量を手渡して嫌味の1つでも言わないと気は済まないけど


「随分とタノシソウデシタネ」
「ルルは良い奴だからな。好きだ」
「……………フン」
「勿論パウリーも好きだ」
「!」
「ルルの次に」



これだこれだこれなんだ。
1番腹が立つナマエの部分はここなのだ。何が好きだなにがルルの次にだふざけんなそんな事言ってなにが楽しいんだよ言われた方の気持ちもちっとは考えろよなんでこんなドキドキしねぇといけないんだこんなオッサンなんかに



「ハレンチだ!くたばれ!!」
「なぜ!?」



ウルサイこのタラシ野郎が!





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ルル(→)←主←パウリー


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