▼ ドミノ
*恋人主
うぅん…とぐずったような声を上げ、隣に腕を伸ばしても触れられないのに「あれ…?」と口に出せば、「起きた?」恋人の柔らかい声が返ってきた
「…もう朝?」
「そうよ さ、早く起きなさいナマエ」
「うーー……ドミノぉー……」
「グズらないの」
朝の光を厭う目を開ければ、ちょうど上を着替えていたドミノの姿が目に入って来た
じっと見入っていると、「ちょっと、堂々と見ないでくれる?」と怒られた。いやだってドミノが目の前で着替えてるから…
「ドミノ、今日も仕事?」
「ええ 最近、嫌な情報しか入ってこないから」
「白ひげがねぇ……」
ドミノが働くインペルダウンの内部事情は、働いていないオレには分からないけど世間の情勢は分かる
エース処刑を阻止せんとする白ひげの情報……ドミノに直接の危害がなければどうとも思わないことだけど
「ドミノー充分気をつけるんだぞーほんとはこんな美人なドミノを野蛮な男地獄に放り込みたくないんだけどさぁー」
「なら早く私を養ってちょうだい、ナマエ?」
「うん、ドミノの為にがんばって新しい仕事見つける」
「期待してるわ じゃあ朝食にしましょ」
「うん」
ああ神様。今日も美味しいドミノの朝食を食べることの出来るこの幸運に感謝しますアーメン
「ねードミノー」
「なに?」
「もしオレがちゃんとした職に就いたらさぁ、オレと結婚してくれますか?」
「………そうね、考えておいてあげる」
「やった」
おれ、がんばるよドミノ
早くグズでどんくさくてショボイ男を卒業するからね
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