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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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▼ たしぎ

*攻め主/片思い













「ねぇスモーカー君 だから、たしぎちゃんを紹介してって言ってるのに」
「……お前のそれに対しておれは何度も『やめろ』と言っている」
「あら、やっぱりスモーカー君でも部下がかわいーの?」
「テメェの部下がナマエの毒牙の餌食に掛かるのを見す見す見逃すワケにゃあいかねぇだろうが」
「失礼しちゃう アタシは至って純粋な気持ちでたしぎちゃんを掌中に納めたいだけなのに」
「それが問題なんだ!」




ナマエの美貌に騙された男が泣いて帰って来る理由、それはナマエの根っからの女好きに由来する。「レズなのか?」と問えば「女の子が大好きなだけ」と答えになっていないような答えが返ってくるだけ。当初は、ヒナと並んで海軍の華の女二人組みと称されていたが、彼女の本性が曝け出されると、ナマエに憧れていた男達は皆一様にして涙を飲んだ。彼女が、真性だったから




「スモーカーさん、私にお客さんが来てると聞いて…」
「たしぎちゃんっ」
「バカ野郎!何で今入って来るんだ!」
「え?え?ナマエさん?」



お客様ってナマエさんのことだったんですか!?と身を堅くしたたしぎの頬に擦り寄りながら、ナマエは「会いたかったわぁたしぎちゃ〜ん」と顔をだらしなく緩めている

ナマエの胸に抱かれているたしぎを見て、一緒に入室してきた兵長は羨ましそうに顔を赤く染めた。しかしスモーカーの方は顔の陰を濃くする一方で頭痛が治まらない。あれほど、たしぎを部屋に入れるなと言いつけておいたのに、何故守らねえ



「ねえスモーカー君、この子くださいな!」
「いい加減にしろナマエ!」
「な、何の話ですか?私が何かしましたか!?」
「ううん、たしぎちゃんは悪くないのよー ねえ私のキティにならない?」
「え?」
「たしぎ!そいつの言葉を聞くな!連れてかれるぞ!」
「え、え?え??」
「ああもうそのキョトンとした顔とっても可愛い!キスしていい?」
「キス!?あ、あああのわたし、女ですよナマエさん!?」
「好都合よ!」
「もう黙れお前は!」










@好みのタイプは自分より背が低くて上を立てる眼鏡の似合う可愛い子な海軍大佐主


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