▼ ジャブラ&ブルーノ
*CP主/慰め会/時系列不明
某月某日某所 オレ
ずっと好きだった女の子に告白して結果フラれ傷心なう
涙止まらん
「…ぐすっ、ずずずっ、ぶえっ、…うううう゛」
部屋に引きこもって号泣してしまうぐらい、大好きな子だった
働き者で、エニエスロビーに勤務する男たちの間じゃあギャザリンちゃんにも勝るとも劣らないモテモテっぷりで、
正直オレみたいな冴えないCP見習い野郎なんかには靡いてくれないだろうなーとは思ってた、思ってたさ。
CPとしてオレにもナンバーが与えられたら告白する、そう決めてたのにオレと言う奴は我慢も出来なかった。弱い男に興味は無いのと一蹴、はいオレしんだー……
――ガチャッ
「ナマエが失恋して泣いているような気がして」
「亜空間からブルーノオオオオうおおおおお」
「大丈夫かナマエ 1人で泣いていては気が滅入る一方だろう」
「うん゛」
「おれが居てやろう。好きなだけ泣けばいい」
「ブルーノオオオオオ」
ブルーノのイケメン度こそが止まることを知らない
いつもなら自室に無断侵入すんなー!となるとこだけど今はいい、許す。
広くて硬い同じ男の胸板だが、すごく安心する。思い切り涙を流せる気がする
ごめんなブルーノいつもクワガタ頭とか呼んで。オレより先にCP9に入れてんのが羨ましかったんだすまん
「明日から話しかけちゃいけないかなあやっぱり…!」
「そうかもしれんな。女はフった男を嫌がる生き物だ」
「女の子ムズかしい…!明日から辛いぞ…!!」
「泣け。今は思い切り」
「うおおおお゛おおお……」
――バリーン!
「ナマエが失恋したと聞いて冷やかしに来たぜぇええええ」
「ジャブラてめえオレの部屋の窓がああああ!!!」
騒々しい音を立ててオレの部屋のガラス窓が外側から破壊された。
派手に登場をキメた黒い正体はジャブラで、両腕を顔の前で交差させながら着地する瞬間に足払いかけてやったざまぁ
「何しに来たんだテメェ」
「言ったろ、冷やかしィ」
「腹割いて石詰め込んで井戸に捨てる…!」
「どこの頭巾ちゃんだ!」
「ジャブラ、何でお前まで来たんだ。フラれて落ち込んでるナマエに茶々入れるのはロクでもないぞ」
「いや、実はおれもギャザリンの時の哀しみが癒えてねぇんだ一緒に落ち込ませてくれ」
「ジャブラ…!仲間か…!!」
同士ならば話は早い。お前と言う存在をオレはもう拒まないぞジャブラ!
ギャザリンちゃんにお前がフラれたと言うのはフクロウの流した噂かと思ったが本当だったとはな。同情を禁じえない
フラれた日のことを思い出してきたのか、おんおんと泣き出したジャブラをガッチリ抱きしめる。「おお泣けジャブラ!オレも泣く!」「ナマエ…!おれは、おれぁ…!」「ああ、ああそうだなジャブラ。おれ達ちゃんと愛してたのにな!」「おおう…!」更にその上から体の大きなブルーノがオレとジャブラを抱きしめてくれて完璧だ。
端から見れば滑稽な光景だろうが、関係ない
「いいかお前たち。この世界には星の数ほど女がいてな」
「うっせぇブルーノ!オレにとってあの子は星じゃなくお月さんなんだよ!」
「おれにとってギャザリンは間違いなく太陽だった!!」
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