「………………………」
「……なあ、鯰尾」
「なにー御手杵さん」
「なんで長谷部のやつ、物凄い不機嫌な顔で炬燵に入ってんだ？おっかなくて近づけないんだけど」
「あー、なんか主さんに新年早々やることありませんかー？って訊ねに行ったら雑巾掛け頼まれたらしいですよ」
「え、それを嫌がってあの状態なのか？」
「違う違う。主命もらえたーって張り切りすぎて、疾風のように廊下の雑巾掛けを終わらせちゃったせいで「休憩しなさい」って言い渡されたんだって。『このような、追加の主命が頂けないのであれば、もう少し時間をかけて終わらせればよかった……主命……』ってぼやいてましたよ」
「……へー……年明けからよくやるよなあ、あの刀も…」
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