モンハン夢 | ナノ
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「#幼馴染」のBL小説を読む
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筆頭リーダーが男ハンターと受付嬢の二人を見て感情に苛まれる


私が彼と顔を合わせる時、彼はいつも顔を隠している。当然だ、防具に身を包んでいるのだから。だから私は、彼の表情を知ることが出来ない。今彼はどのような状態をしているのか。笑顔でいるのか、疲労を見せているのか。私ばかり彼に感情を見せてしまっている。この訳の分からない焦燥は、一体何だ?

だが我らの団のメンバーは、彼が今どのような状態でいるかが分かるようだ。…流石はと言うべきなのだろう。付き合いの長さと言うものの重要性を 今ここへ来て知る。今の私などでは到底悟れまい。

ドンドルマの城門前で、彼と我らの団受付嬢の二人が言葉を交わし合っている。次に彼が受けるクエストのことについて何やら話しているようだ。延々と続く受付嬢のモンスター講釈を聞いている彼は、どんな顔をしているのだろうな。諦めた私の耳に、受付嬢の「もう、ハンターさん?次の任務地が火山地帯だからってそんな嫌そうな顔しても駄目ですよ」と言って笑う声が聞こえて来た。





(ああずるいったらありはしない)


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