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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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▼ 06



「麦わらの一味にはスゲェ腕の良いコックがいるそうだな。まあココは1つオレの飯で我慢してくれよロロノア、舌は肥えに肥えきってるかもしれねぇが」
「そうだぞ!コイツ、見た目はオッサンだけど味の方はまあまあイケてんだぞ!残さず食えよバチ当たりだな!」

「おれはまだ何も言ってねぇだろうが!!いらねぇなんて言ってねぇ!」



オレの手ずから食わせてやろうと言ってやったのに、「気持ち悪ぃ」と言うような表情で全面的に拒否されてしまった。少しショックだ。痛むだろうに体起こして食わなくても…折角食わせてやろうと……まあいいか



「自己紹介がまだだったな。オレはナマエ この城の管理人をしてる。ここでの生活の家事炊事はオレが引き受けてるから、駄々こねない程度に何でも言ってくれ」
「…へぇ……管理人ねぇ…。 …ロロノア・ゾロ。適当に呼べ」
「分かった ロロノアは長いからゾロと呼ぼう」
「勝手にしろ。  …飯、美味かった」
「お粗末」



飯もちゃんと食ったし、手当ての方もペローナがきっちりやってあげたらしい
ならもう休ませておく方がいいだろう、と思い食器を持って退出する
去り際に「何時に起こせばいい?」と訊けば、「朝日が昇ったら起こしてくれ」とのこと。オレが作業を始める頃合にでも起こせばいいだろうか


後を付いて出てきたペローナの部屋にも案内しておかなければ
一応女の子だし、比較的女性物の家具で揃えた客室を与えるとするか


そう言えば、ペローナもゾロも、どうやって・どうしてココに来たのかを訊いていない。そこが一番重要なのに



「ペローナ、ゾロと君はどうやってこの城に来たんだ?」
「あ〜?そりゃこっちが聞きてぇよ!くまの野郎に飛ばされたんだ!」
「…"くま"?」



ミホークがいる王下七武海に、バーソロミュー・くま なる人物がいるが、同一人物だろうか?その辺はまた時間の空いた時にミホークから聞けばいいか。どうやらペローナは話すのも忌々しいようだし




「こんな部屋だけど、使うか?一応掃除は全室毎日してあるんだが」
「ん〜?……まあまあだけど、譲歩してやる!」
「そりゃ有り難い。じゃあ今日はもう休んだ方がいいぞ君も」
「わかった」
「おやすみ」
「……ふんっ」



それは挨拶ってことでいいんだよな







さあ、オレもこの皿を片したら仮眠しよう
明日は3人分の朝ごはんの下拵えをしておいて、城前のヒヒ達の掃除しなければ





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