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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▼ 04

ルフィ君、すまない


「その、ケイミーさん探しに協力したいのは山々なんだが俺も連れを見つけて合流しなければならないんだ」
「あ、ああそうだな…!ごめんなオッサン、仲間探せてやんなくて!!」
「いや大丈夫だ。 俺も俺で探してみるよ。もし見つけたら、その時は連絡しよう」
「ああ!頼むな!!」



駆け出して行ったルフィ君たちの姿を見送る。完全に見えなくなったところで、俺はようやく息を吐いた。

彼らには本当に申し訳ないが、うちにもうちのルールがある。
ハートの海賊団船長からの言葉は絶対で、「シャボンディの人攫い屋集団とは死んでも関わんな」ときつく言われていた。これでもし自分が彼らの問題に関わり続けていれば、後々にどのような事が待っているかは想像に容易い。



困っているルフィ君達と 自分のことを心配して忠告してくれた恋人と
どちらを優先するんだと言われれば、答えは明白だ






「……しかしな、どうするべきか」


だが依然として自分が迷子であることに変わりはない。何とかルフィ君達のお陰で遊園地ゾーンからは脱したものの、やはり右も左も分からない状況のままだ。



「……とりあえずこのまま真っ直ぐ進んでみるか……」




「あああああああー!!!!ナマエさんいたああああああああああ!!!」



「……バンダナ君!!」



うわああああああんと泣き声と共に駆け寄って来たのは、チャームポイントのバンダナも顔中もびしょびしょに濡らしたバンダナ君だった
思わず駆けて来た身体を受け止め、互いに再会を喜び合う



「良かったああああああ!これでキャプテンからの制裁もないいいいいい!!!」
「バンダナ君、本当にすまない。大の大人が皆から逸れて迷子なんて笑えないことを…」
「いいんす!イイんすよもうこうして会えればっ!!」
「そ、そうかい?」


物凄い気迫に押されついドモってしまった。
ぐずぐずと鼻水と涙を拭っているバンダナ君は涙声で話し始める


「ナマエさん、天竜人と遭遇しませんでしたよね?」
「会わなかったよ」
「安心ポイント1…!! じゃ、じゃあまさかとは思いますが他のルーキーなんかとも会ったりしてませんよね?」
「ああ!それなんだがバンダナ君。"麦わらのルフィ"君たちの仲間の女の子が人攫い屋に攫われてしまったようなんだが、そんな騒ぎを耳にしていたりしないかい?」
「え、女の子っすか?いやぁおれは知らないっすねー……ぇぇぇええええええええ!!?



ナマエさん、よりにもよって3億ルーキーの麦わらのルフィと会っちゃったんすかあああああああ!?



あ、しまった。つい、口に出してしまった



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