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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▼ 08




オレはただの管理人だ。剣の事は解らない。ただ、ミホークが"凄い剣士"だと言うことは分かる。アイツには爪楊枝持たれてたって勝てる気はしない。それは一概にアイツの発する気迫だとでも言うのだろうか。それの影響もあった

でもゾロも凄い。ミホークぐらいしかマトモな剣士を見たことなかったオレが言うのだから、ゾロは凄い。凄い男なんだアイツも







「だからって昼食を食べに帰らないのは甚だ遺憾である」
「おい、それどうすんだよ。全部冷えてんぞ」
「いいんだ。食卓に来なかった者への罰だコレは」



大体ゾロがどうかは知らないけど、ミホークはたとえ飯が冷めてようが問題ないとばかりに涼しい表情で食べるから気にしてたらこっちが負ける。
オレはこの後もまだ作業が残ってるんだ。あんまり飯のことにばかり構っていられない



「オレは城の掃除に戻るけど、ペローナはどうするんだ?」
「……べつに…予定はないけど」
「そうか参ったな。この城に娯楽品なんてあったかな……」



広い城だからな。どこかの部屋にはそう言った類のものが未だ仕舞われているとは思うけど



「何か見繕ってみるか。掃除は後にして」
「わ、私もいく!」
「お。そうか じゃあ一緒に宝探しだ」
「…いちいちガキ臭いなぁ」



もしかしたらチェス盤とかトランプぐらいなら探せばあるかもしれないし




そうと決まれば早速行こう。だがその前に窓の外のミホークに一応声掛けしておかないと、後でミホークがオレを捜し回るハメになる




「ミホーク!!」
「――なんだ!」
「オレとペローナ、これから東の棟で宝探しするから!」
「………ああ、迷子になるなよ」
「誰が迷子になるか!!」
「…なぜそこでロロノアが反応する」
「ハッ!つい…」
「っつーか鷹の目も"宝探し"って言葉に無反応なのかよ!」





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