トリシューラは生い立ちやその存在から周りの者たちに、どうしても一線を引かれて接されてしまう。
その影響で、いつしかトリシューラ自身も他者との交流に熱を持たなくなって、冷たい言葉で突き放してしまうことが多くなってしまったらしい。
それでもトリシューラ自体はそれが本意ではなく、思わず口から出てしまったことを嘆くのが常なことで
「トリシューラ、そんなに俺を見てなに考えてたんだ?」
『…全く物好きな人間だなと思っていただけだ』
物好きって、お前をデッキに入れてることに対して?
それとも、精霊の姿になってるトリシューラと会話をしたくてしたくてたまらないって思っちゃう俺のこと?
「だって、俺はトリシューラのことが好きだし」
『…返答になっておらんわ、愚か者め』
三本の首から同時に溜息を吐かれた。愚か者ってそんな、酷いなぁ。