スリープモードから覚醒すると、個人チャンネルにファイルが届いていた
気付かないほど深く眠っていたのだろうか?すぐに返事を要するものでなければいいのだが…
メイン画面に届いたファイルを映し出す。そこには、サイバトロン文字で長々とメッセージが綴られていた。要約するとこうだ。あ、因みに送信者はサウンドウェーブだ
『ナマエ 休憩中にごめんなさい。メガトロン様からの急な言伝を頂いたので知らせておきます。急な案件ではないので、ゆっくり休んでいて下さい』
てな感じ。まぁなんとも律儀なことだ。
急ぐ必要はないとサウンドウェーブは言ってるが、相手はメガトロン様だ。出来るだけ急いだ方がいい件だろう
送られた時間は俺がスリープモードに入るより2時間ほど前だ。急いでサウンドウェーブの元へ行こう、と身体が動こうとするが、
直接会いに行くより今はメッセージを送信しておけば効率が良い。
『サウンドウェーブ すまない今解除した。メッセージを受け取った。その任務は、俺1人で行うものか?それともヴィーコン達を率いての哨戒任務だろうか。教えてくれ。
あと、気遣いありがとう。お前も可能ならば休める時に休んでおくんだぞ』
気遣われれば、此方も気遣い返す。これは礼儀だよな
送信が完了する。
そして瞬く間に返事が返ってきた。相変わらず仕事が早い奴だ
『ナマエ 後者だ。オートボットの斥候を見かけたとの情報が入った故、その場所をヴィーコン達を連れて調査して欲しい。もう既にヴィーコン達に連絡は行き届いている。出発ゲートで待機させている。でも無理はしないで、これはあくまで調査だ。なるべく交戦は避けて無事に帰還して貰いたい。
此方こそありがとうナマエ。自分はナマエ達に比べたら交戦する頻度も極端に少ないから、寧ろ貴方の方が心配です。先述した通り、充分に気をつけて』
『サウンドウェーブ 了解した。直ぐに向かう。
俺はいいんだが、サウンドウェーブが心配してくれるのならお前の許へ早く帰って、お前を安心させてやるのも俺の役目の1つだな。お前は俺が負傷して帰還すると、目に見えて慌てるだろう?俺はお前の不安そうな表情がどうも苦手でな。なるべく怪我せず帰ってくるよ』
『ナマエ ナマエ、す』
『サウンドウェーブ ん?どうした?』
『ナマエ ナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエナマエ』
『サウンドウェーブ なんだ!?大丈夫か!』
『ナマエ きにしないでください』
『サウンドウェーブ いや無茶言うなよ。エラーか?任務でも気になるだろ』
≪ナマエさん、いつまで通信使ってサウンドウェーブ殿といちゃいちゃしてるんですか。早く任務に出発しますよ≫
≪…いちゃいちゃ?≫