双子初恋主×ツインズ
≪なぁナマエ、俺たちも"外出"してみてぇ!≫
≪なぁイイだロ、ナマエ!≫
「・・・・・・・・は?」
「……俺、これが見つかったら降格どころの騒ぎじゃねぇぞ…」
時は深夜、周りには見回りの憲兵しかいないことを確認して、素早く裏口のフェンスを飛び越える。事前に警報装置は切っておいた。柵の向こう側に降り、双子を呼びつける
「…静かに下りてこいよ、お前らっ」
≪(小声)オゥっ!≫
スキッズがまず踏み台になってマッドフラップを柵の上に押し上げ、そしてスキッズをマッドフラップが持ち上げる。まったく、どうしてこういう時だけ喧嘩せず仲良く協力しあってるんだか
「…ほら、早く来い。ああトランスフォームはするなよ。音が煩いから」
≪おぅ≫
「なるべく音立てるなよ」
≪ニンジャみてーに歩ケってことダナ≫
大人しく後ろを付いてくる二つの存在を時折確認しながら街に下りていく。
深夜ももうすでに回った時間帯では人影は少ない
「…あ、金持ってくんの忘れたな…」
≪金なんていらねぇヨナマエ≫
≪そうそう≫
「…………あ、そう」
まあ、俺がこいつらに金払ってやる義理もなかったかそう言えば
キョロキョロと辺りを見渡す双子を見る。レッカーズと同じように、迷惑になるからとあまり基地外に出られないこの二人
だから甘やかして外に連れ出したとかではない。聞き分けが悪くて言うこと聞かないと思ったからで…
≪ナマエ!あれなんだ?あのピカピカ光ってるやつ!≫
「あ?……ああ、あれはイルミネーションっつうんだよ」
≪へぇ〜なかなか綺麗じゃん?≫
≪ナマエ!あれは?バサーって出テるアレ!≫
「噴水だ」
≪ヘェ〜画期的ダナ!≫
あれは?あれは?と問うてくる双子に少し和んだなんて、嘘だ