彼自身を殺したのは彼自身ですが、大丈夫 僕はまだ貴方を愛しているのです
消されてしまったデータは復元出来ませんが、上書き保存する為の下書きもありませんが、
この感情に愛と言う名前をつけて新しく保存することは出来るでしょう?
≪パーセプター もうそんなところで泣くな 俺の手じゃ届かないだろ≫
愛しい彼を抱きしめながら、絞るように呟きます
≪もう遅いけどさ、消すんじゃなくて、俺にも分けて欲しかった お前の苦しみを俺も抱えたかったよ≫
≪……そんなことをしたら、貴方にまで辛い事を背負わせてしまいます…≫
≪いいんだ パーセプターのだったら≫
≪……まだ、間に合いますか?≫
≪間に合うだろ≫
愛しい彼は映像の中の彼と何も変わっていませんでした
(もう、なにもころさなくていいんですか?)
(いい いきてほしい)
(もう一度、俺の前で笑ってほしいよ)