≪また派手に蹴られたな?≫
≪もうあの人の武器って脚にすれば良いと思うのは俺だけか?≫
≪グンバツの美脚を、武器にしたくなんてないだろう≫
≪そういうものか≫
今日は最初っから不機嫌オーラ全開MAXだったスタースクリームさんに出会い頭早々、あの華麗なるおみ足で顔に一発キメられた
理由を訊いたって答えてくれないことは分かっていたので黙っていたが、
今日は蹴りだけでは治まらなかった
腕のミサイルまでぶっ放された。避けたらもう一撃が飛んでくること間違いなしだったので、比較的装甲の厚い胸部で受け止めるが吹き飛ぶ
≪…あぁ苛々する!!≫そう言い残してスタースクリームさんは去って行った。俺を攻撃してもイライラが解消されないのなら、俺はやられ損だ
泣きたくなったが、リペアの為に渋々ノックアウトの元に行く
この軍医は俺が訪れた途端に待ってましたナマエ!とばかりに輝いた
≪なぁ、今日はどうしてあんなに不機嫌だったと思う?≫
≪エネルゴンを調達出来ずに苛々していたメガトロン様に見つかってバイオレンスでも受けたんじゃないのかい?≫
≪…お労しやスタースクリームさん≫
≪こんな時まで奴の心配なぞしなくても良いだろう≫
ノックアウトに修理してもらった部分を確かめていると、ハッチが開いてブレークダウンが入ってきた
≪よおブレークダウン。お前もどっか負傷したのか?≫
≪今日はもうナマエでお開きだ。悪いな≫
≪仕事しろノックアウト≫
≪いや、良いナマエ 怪我したんじゃない。お前を探してたんだが…≫
その傷じゃ今日の組み手はキャンセルか?と胸部を指摘される
そうだった。今日はブレークダウンと組み手を取る日であったか。丁度良いタイミングで怪我をしてしまったものだ
≪なに?お前達これからレスリングするのか?やめとけ、どうせ負傷するだけだ≫
≪お前は自分の仕事が増えるのが嫌なだけだろがノックアウト≫
≪バレバレだな≫
とりあえず、そんなことを言うノックアウトは無視してブレークダウンに声を掛ける
≪いいぞ、やろうぜブレークダウン≫
≪悪化したって知らねーぜ?≫
≪気にするな。どうせ腕の良い軍医がいるんだからな≫
≪なんだその私を信用してます感タップリの台詞は。私はいつでもナマエのところに嫁に行く準備は出来てるからな≫
≪来んで良いし何の準備だソレ≫
≪ココロとカラダだ≫
≪行こうぜブレークダウン≫
≪おお≫
≪おいおい、スルーはよくないぞ?≫