TF男主長編 | ナノ
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「#幼馴染」のBL小説を読む
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ひどい話をしよう


その忠誠心が気に食わないんだ



ナマエ、何故お前は俺に付き従う?お前は別段強いと言うわけでもないが、弱いわけではない。何か特殊な能力があるわけでもないが、戦場で生きていけないほどじゃあない、



≪何が目的なんだ?≫

≪何か目的がなくっちゃいけませんか≫

≪不可解だと言っているんだ≫


腹立たしいことだがナマエは俺より背が高い
見下ろされるのは大嫌いだが、ナマエは俺を見下ろさない
いつもよく分からない目をして俺を見てくる



≪お前を見ていると腹が立つ≫

≪…申し訳ありません≫

≪黙れ≫



コイツは俺を尊敬している、なんて言うが、きっと真っ赤な嘘だ
いつも何処か不安定だし、曖昧に笑う
俺様が指定した命令は着実にこなすが、それ以上は決してしない
傷ついた俺の体を労わってくるが、それも表面上だけだろう



≪お前は、信用出来ない≫

≪…!…そう、ですか≫



ナマエの身体を押してこの場から退出しようとした。ナマエはよろけただけだったが、



≪…スタースクリーム様、ご無礼をお許し下さい≫

≪なん……っ!?≫



急に後ろから引っ張られ、何事かと顔だけ振り向けばナマエが俺様の右翼を掴んでいた



≪な、何をする!≫

≪申し訳ありません。ですが、これだけはどうか聞き入れていて頂きたい≫

≪何だっ!!≫



≪俺は、貴方が好きだから貴方に忠誠を誓ったのです≫



何を言われたのか上手く処理出来なかった。ナマエの手が翼から離れていく

ナマエは、またいつものような曖昧な笑みを浮かべた



≪…貴方のどこが好きかなんて、分かりませんが、俺は、

あの時、メガトロン様が本当に動かなくて死んだと思い込まされていた時、
スタースクリーム様がディセプティコン軍を率いてみせる!と仰られた時から、
何故か貴方に惹かれたのです≫



恋愛感情なんてそんな稚拙なものではない、もっと別の何かなんだ、と





嗚呼、本当にナマエは不可解極まりない