TF男主長編 | ナノ
×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
炎天下のハローサニー


スタースクリームは割りと分かりやすくナマエのことを嫌っていました。



顔を合わせるだけでその端正なフェイスパーツをこれでもかと歪めるし、ナマエと会話を交えるぐらいならば陰険なあの情報参謀と軍のこれからについてを話し合う方が余程有意義な時間を送れると考えていました。ナマエとは戦い方のスタンスも違うから戦闘の際にも動きにくくて適いません。ならば同じくして作られた同型2体と行動を起こす方がまだ気楽で居られます。


嫌われている側のナマエは、スタースクリームの嫌悪感を解っているのか知ってて解らないフリをしているのか何時も何かとスタースクリーム自身に絡んでくるものですから、彼は何時も不機嫌でした。スタースクリームの口から出てくる言葉の四割はニューリーダーのことで六割はナマエへの罵詈雑言です。


いつ如何なる時もニヤニヤと笑う得体の知れぬ奴です
実力はあるのかもしれませんが、団体行動力に欠ける奴です
何と敵方であるサイバトロンの誰かと昔、只ならぬ関係であったと言う噂を聞くような奴です


何が楽しいのかいつも自分に絡んでくる奴です
綺麗な顔だなと言って来ますが悪寒が走るだけです
冗談か睦言か、「好きだ」を繰り返す不誠実な奴です
それに対してナルビームを喰らわせてやっても懲りない面倒な奴です


スタースクリームは、ナマエが解りやすいぐらいに大嫌いでした



≪大嫌いだ、ナマエなんてだいきらいだ、≫



≪そうかい そいつぁ残念だな≫




追加する。お前のその聴覚センサーにへばり付く音声も嫌いだ