コビーは機械弄りが趣味だからサイバトロンの皆から頼りにされているところがある。バドはあの通りガキ特有の屈託の無い明るさでマイクロン達とも馴染めているし、ローリは命令を飛ばすのが凄い。あ、じゃなくて女性らしい優しさと温かさでみんなを慰め……と言うのは無いことにして、まあとりあえず3人が3人とも何らかの形でサイバトロンの皆の為になることをやっているんだ。
かく言う俺はと言えば
「こうやってドレッドロックにちょっかいをかける事しか出来ない。大変遺憾だなぁ…」
≪待て!遺憾であるのは私の方ではないか!?≫
頭に乗っかっている俺をどうにか退けようと、アタフタ腕を動かしているドレッドロックは本当にからかい甲斐がある。前まではコビーをからかって遊んでいたけど(あいつは仕返しが酷い)、トランスフォーマーの面々と会ってドレッドロックという真面目なタイプな奴を知ってからは、この反応が見たくてたまらなくなって、
「俺、めっちゃ恋してんなぁ…」
≪こ、恋!? 待て、それは誰に…≫
「言わせるのか?言っちゃうぞ? ドレッドロックだーいすき」
≪お……おぉ!? わ、私か!?≫
≪ドレッドロック、先日のデストロンの発見信号のことで 話が………≫
「あ、ギャラクシーコンボイ」
≪そ、総司令官!こ、これは!≫
≪なるほど…"お邪魔"、をしたらしい。遊ぶのも良いが、程ほどになドレッドロック≫
≪遊ぶと言いますか、遊ばれてると言うか…!≫
総司令官も酷い奴だ。悲壮感溢れる声を出してる副官のことを笑い飛ばして出てっちゃうんだから。
まあ確かに、俺が来る前までドレッドロックはちゃんと仕事をしていた。
基地の損傷具合を確かめたり、各地に散らばるトランスフォーマー達からの情報を整理したり忙しそうにしてたっけ
「まーとにかくさー、お許し出たんだから、もうちょっと俺と遊ぼうぜドレッドロックー コビーの奴、ガードシェルと一緒に出かけちまって暇なんだよー」
≪ナマエ、遊ぶのは構わないんだがとりあえず私の頭からは降りてくれないか。気が気じゃないんだ≫
遊ぶのは構わない んだってよ!言質とった!