≪コグを抜けば、意義の1つぐらい失えると思わねぇ?≫
≪そんな仕事を私にやらせるつもりか?≫
≪きっとラチェットなら、音も立てずに一瞬でやってくれんだろうなーって思ってる≫
≪買い被りすぎだし、私はやらないぞ。どれだけエネルゴンを積まれたってね≫
それよりも状況は最悪だ。ブラスターシティの護りはとうの昔に破られていて、基地を覆うシールドを貼る手筈も充分に整っていない。
オプティマスは前線へと出ていて、基地の守りを負かされた留守番組は負傷者の治療に追われている。
死ぬ程の大怪我もしてないのに、死にたがっているような奴に構ってやれる時間は 実のところを言うと残っていなかった
≪こんなところでクサクサしているな。前線に出て行ってディセプティコンの首1つでも多くチョン切って来い≫
≪…あのなラチェット 俺、もう無理かもしんないわ≫
≪無理じゃない まだスパークもあるしプライマスからのお誘いも来てないだろう?がんばれ≫
≪"死ぬ気"で?≫
≪死ぬのは駄目だ。死なない程度にがんばれナマエ≫
≪それ、戦争を甘く見てるわけないラチェットにしては、違和感ある言葉だな≫
終わりも見えないのにエネルギーは枯渇する
きっと、明日の爆撃までには死んでいるんじゃないだろうか
≪ラチェット、俺は最期の瞬間まできっとお前を想ってると思う≫
≪…それは有り難い。 私も思っているとも≫
それは、本当に?