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ジャズ(実写)


!フリリク企画作品
この苦しみの分だけ、あなたが好き主の設定を使用しています。


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新しい車をスキャンし直したジャズはゴキゲンなようだ。
テレビコマーシャルで見かけた最新型の銀色ソルスティスに一目惚れした俺がおそらくの原因だろう。嫉妬深いのはいけないことではないが、何も急いでスキャンすることなかっただろうに。 だがまあ、褒めてほしげなので素直に「似合っている」の言葉を贈ろう。お前の機体が陽光を照り返していて眩しいぞ。さすが俺の恋人。


「やっぱジャズは銀色がよく似合っているな」
≪だろ?≫
「ああ。走りも速かったし、何より更にスマートになってる」
≪ドライブ行こうぜナマエ!≫
「うーん」


それもいいのだが、今しがたそのドライブから自宅へ帰って来たばかりなのだ。モニター展示されていたソルスティスを外からスキャンしたジャズの車内に俺はずっと座っていたので、こうして外からまじまじと見れなかった。なのでもう少し、このまま車庫で休憩がてら見ていたい。 そう素直に告げればジャズも気分良く≪イイぜ、隅々までじっくり見てくれ≫と言って自ら立ち上がってくるりと一回転。決して広くない車庫なのに頭がつっかえなかったところがさすがジャズ……ごほんごほん。埃っぽいな?


「けどあまりロボットモードに変化はないみたいだな」
≪元々洗練されたデザインだからだろ!≫
「それも…あるのか? 指の形も相変わらず三叉だし」
≪あー、まあこれはな。電磁フィールド精製とか色々能力があって変えんのも無理だから≫
「ん?別に咎めてなんかいないぞ。俺はジャズのその手を気に入っている」
≪! そ、そうか?≫
「ああ。」


三本の指で俺の服なんかを摘まんだりする様子なんて凄く可愛らしいから…… と言えば銀色の塊が勢い良く伸し掛かってきたが慣れたことなので塊と床との隙間を見つけて押し潰されない位置にまで転がってからそれを受け止めた。


「だからお前の愛で俺が圧死するって、」
≪ナマエがそうやってオレのことを何か言ってくれるだけでハッピーな気分だ!≫
「聞いてんのかジャ、」
≪オレがこうして生きてることにオールスパークとナマエに感謝するぜ!≫


駄目だ聞いていない。
先ほど褒めた三叉の手でがっしりと俺の身体を床に押し付けて拘束している。相変わらずその辺がちゃっかりしていると言うか、何と言うか。

すっかりジャズはいつもの"色ボケモード"に入ってしまった。こうなってしまえば俺の声は届きにくく、ジャズはジャズで延々と俺のどこがどう良くて好きであるかを語り出す。正直聞いているだけで恥ずかしさ爆発なのでどうにかジャズのハッピータイムを終わらせたいのだがさてどうするか…


≪あー駄目だ!もっとナマエに触れたい!触れてほしい!≫

「……」

≪通信や呼び出しが来なかったらナマエに洗車してもらいたいしあんなコトやそんなコトとかされて一日中ナマエと二人車庫でくっついて過ごしてた……≫



「べ」



ヒィっ、!!? ……は?え、え、い、今ナマエ、なにし…!!≫

狙い通り、拘束が解除されたぞ

「何って、お前が自分の世界に入り込んでたから」
「指を舐めた」

≪ウワアアアアアア!!!ナマエ!それは昼間っから過激過ぎだぜ!!やめてくれ!興奮してきただろ!≫
「うぶっ!しまった、逆効果だっ」







こうして休日はジャズによって侵略されていくのだった。
そして俺は、新たにジャズの性感帯を開発してしまったようで事あるごとにその行為を強請られるハメになる。軽率な行動は控えておくべきであった。お陰で俺の舌は乾燥しっ放しだ。








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◆実写TFのジャズの指をペロペロする男主

リクエストありがとうございました!