≪よぉナマエ!聞いたぜ、お前失恋したんだってな≫
「何で知ってるんだお前…情報早すぎだろ」
≪クラスのマドンナの子だって?お前じゃ無理だと思ってたんだよ≫
「うるさいな、ほっとけよ俺のことなんか!」
≪何だよ、慰めてやろうとしてんだろ≫
「どうやってだよ」
≪そりゃ勿論音楽をかけてさ!≫
「は?や、やめろ!」
ステレオラジカセにすぐさま変形したブロードキャストのスピーカーから大音量で音楽が流れ出す。しかもすぐ隣でだ
「うーるーせー!!」
≪どうだいナマエ 失恋なんて吹き飛んじまうだろ?≫
「もう吹き飛んだから消せー!!」
音楽をフェードアウトさせながら、元のロボットモードになったブロードキャストを睨む
「…鼓膜裂けるかと思った…」
≪ま、これにこりたら暫く恋なんてやめとけよ≫
「何でだよ。そこは新しい恋見つけんだろうが」
≪だって、お前恋に夢中になったら全然俺ッチたちに構ってくれねーじゃん≫
「そんな理由でかよ!」