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≪絵に描いたように面白くなさそうな顔をしてるなナマエ≫
頬杖を付いてぶすくれているナマエの頬をコツンと小突きながらバルクヘッドが笑う
いつもはバンブルビーと一緒にジャックやラフとTVゲームでもしているのに今は黙って皆の輪から一歩離れた所に立っている
≪皆の所に行かないのか?ラチェットも呼んでいただろ≫
≪…………なーんかな、≫
≪あ?≫
≪ラチェットがジャック達と仲良さそうにしてて腹立つ≫
≪……は?≫
吐き捨てるように呟かれたナマエの言葉にバルクヘッドは目を丸くさせる
ナマエの見つめている先にはラフたちと楽しそうに談笑しているラチェットの姿
仲良さそう…悪そうには見えないが、やれやれ付き合ってやるか感が出ているように見えるのは自分だけなのだろうか
≪…なーんでこんなに腹立つんだ…≫
≪…ナマエ、まさか嫉妬してんのか?≫
≪は?何で≫
≪ラチェット取られて≫
≪…んなバカな≫
ケッと笑ったナマエ
だが、此方に――ナマエの方に視線を寄越したラチェットと目が合うと、
ナマエは慌てて視線を逸らした
≪……嫉妬なんてしてねーよ≫
≪どうだか≫
可愛い奴め、と笑って、
バルクヘッドはナマエの首根っこを掴み、皆の輪の許にまで運んでいった