ラチェットはいい奴だ。
人間の餓鬼のことはよく思っていない面ばかりが表立ってしまって気難しい印象を受けるかもしれないが、トランスフォーマーの中でもバンブルビーとタメ張るぐらい年端の行かない俺、つまり餓鬼な俺の面倒をよく看てくれるとても良い人だ。俺がラチェットに甘えているとも言う。
≪ナマエ、頼まれていた右腕のブラストガンの調整が終わったぞ≫
≪うわマジかラチェット!うおすっげぇえ前のよりなんかパワーアップしてるー!どこがどうアップしたのかはちょっとよく分からないけど!≫
≪ここを押せばホーミング弾が出る≫
≪おおお!≫
≪こちらを押せばスコープが出てくる≫
≪なんと!≫
≪そしてここを押せば…≫
≪おう!≫
≪自爆する≫
≪すげえ!すごいのか?いやとりあえずラチェットすげえ!ありがとな!≫
≪いや何≫
褒められて少し照れてるラチェットまじ可愛い!多分俺達は親心子供心で繋がってると思うんだけどそれでもラチェット可愛い!愛い!大好き!眉パーツがピクピクしてる!
≪おいラチェット。俺が頼んでた俺のパーツはどうしたんだよ≫
≪後回しにしたさバルクヘッド≫
≪サラッと当然のように言うんだなお前≫
≪まぁ良いから見てくれよバルクヘッド!これやばくね?≫
≪はいはい。全く、ナマエはもうちっとビーみたいに静かに出来んのか≫
≪うるせーなー。俺がビーの分まで喋ってんだから良いんだよ別にー≫
なー?ビー、隣に居たバンブルビーを見れば頷き、俺の手にあるブラストガンをちょいちょいつついてきた。いいだろーカッコ良いだろーああそこは自爆ボタンだから押すな
≪もう他には無いのか?ナマエ≫
≪おう、今んとこは怪我してねぇよ。ありがとなーラチェット≫
≪いや、何≫
≪ったく、ラチェットはナマエを甘やかしすぎだ。我侭に育っちまうぜ?≫
≪我侭な子ほど可愛いというだろ?≫
≪俺、別に我侭じゃねーよ。なぁビー?≫
≪ギュムっ≫
≪なー≫
よしビー!早速試し撃ちとしゃれ込もうぜ!
ビー!(ラフも連れてっていいー?)
しょうがないな!いいぜ
ビー!(イエーイ)
≪ナマエの将来が楽しみだな≫
≪今より落ち着いてくれてたら良いんだな?≫