≪す、好きだ!!≫
≪弱い男に興味はない!≫
≪す、すみません…!≫
昔エリアルに手酷く振られた時の思い出
あの時は、他のオムニコン達に慰められつつ抜け駆けした罰として散々弄くり倒されたものだ
先の戦いでエリアルを知った時から、スパークが彼女を欲してしょうがない
強く気高く美しく、全てのオムニコン達の象徴として輝くエリアルが好きだ
だが前述の通り、暖めていた想いは彼女自身によってバッサリと打ち砕かれた
自分を弱いとは思わない
だが、エリアルが俺の事を「弱い男」と評したのだから、きっと俺は弱い男なのだろう
≪また思い出して泣いてたのか?ナマエ≫
≪ほっといてくれ…感傷的になってるだけだ≫
思い出してカメラアイが潤んできた俺を
ホットショットがしょうがない奴だ、と呆れたように見てくる
唯一、俺が振られた時に、ホットショットだけは随分と慰めてくれたものだ
≪…はぁ……今頃エリアルは何処で何をしているんだろう…≫
≪今もオムニコン達を率いてエネルゴンの発掘に勤しんでるだろうさ≫
≪一目でいいからもう一度会いたい≫
≪…それは俺に言われても困る≫
ポン、と励まされるように肩を叩かれる。頑張れよ、と言い残してホットショットは仕事に戻っていった。去り際の≪お前も早く持ち場に戻れよ≫と言う言葉は忘れない
諦めて俺も立ち上がる。仕事をすれば、この哀しみも忘れられるだろう
好きだなんて言えなくても構わないから、
今はただ、もう一度だけエリアルの顔が見たくなった