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世界中がしあわせな午後




「サイドスワイプ!」


仲間達と談笑している輪に声をかけると、目当ての者はパッとすぐに此方を振り向いた
何が嬉しいのか、俺が話しかけると、とても楽しそうに近寄ってきてくれる。



≪ナマエ?何か用か≫

「用と言うんではないが、お前先日の遠征任務の結果報告を上に報告したか?」

≪? した筈だ。届いていなかったのか?≫

「そうか? ではやはり上のミスか…分かった。ありがとう」



通告される筈の任務内容に1つ空きがある、オートボットの誰かが報告を怠ったのではないか、それを確認して来いと言う、いわゆる雑用を押し付けられたわけだ。
サイドスワイプたちの話の腰を折って申し訳ない。邪魔者はさっさと退散するが吉だ




「じゃあ…」

≪もう行くのか?≫

「ん?あぁ。お前が届けた報告を一覧から確認する作業に参加しなくちゃいけないんだ」

≪そうか…忙しいみたいだな。俺らは休んでてもいいのか?オプティマスからも上層部からも命令は下ってないが≫

「お前達に出てもらうタイプの任務はないようだ。休める時に休んでおけ。任務好きなのも悪いことじゃないがな」



そう言うと、サイドスワイプはそうか、と呟いた
その青い眼が少し寂しそうに細くなったのを見て、何やら申し訳ない気分になる



「……また会いに来させてもらうから」

≪…本当か?≫

「ああ、約束する」

≪分かった≫



やれやれ。どうしてこんなに好かれたのだろうか。
嬉しいことには違いないけどな