TF男主ログ | ナノ
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バカばっかりだ!




「サイドスワイプがな、可愛すぎて辛いんだどうしたらイイと思う」
「これ見よがしにアイアンハイドのフロントに乗るな。アイアンハイドがどうしたらいいのか困ってるだろ」
「だってこうでもしないとレノックスお前を引き止められないと思って」
「俺のツッコミ待ちだったか。見苦しいから降りろ。そしてサイドスワイプが何だどうしたって?」
「突き放したと思えば駆け寄って優しく抱きとめてくれるレノックスの優しさに惚れそうだ」
「惚れるな」



アイアンハイドのフロントに座る人数が1人増えたがアイアンハイドは何も言わないのでそのまま話を進めることにする
何の話だっけそうだサイドスワイプが可愛すぎてやってらんねえってなったことだ



「話が始まる前に1つ言っておくが」
「なんだレノックス」
「サイドスワイプのことを"かわいい"等と言う眼で見る人間はお前1人で、俺はそう言う眼で見たことがないということだけは分かった上で話してくれよ」
「ありえない。何で思わないんだお前、大丈夫か」
「真顔で喋ってくるな!」



怒鳴りすぎて頭イタイ、眉間に皺寄せる目の前のイケメンに謝罪なんかしないぞ俺は
だってまだ始まってすらない



「で?」
「ん?」
「ん?じゃないだろ。サイドスワイプが可愛すぎて、どうやってらんねえんだよ」
「ああ、まず任務に集中出来ない」
「致命的じゃないか!!流れ弾当たって死ぬぞ!」
「それがな」
「は?」
「一度俺に流れ弾が飛んできて当たりそうになったことがあって」
「もう既にか!  ん?当たり"そうになって"?」
「そう 皮一枚のところで、サイドスワイプがその弾を叩き落としてくれてな」
「…ほう」
「≪ボサっとするなナマエ!人間は脆いんだから、弾の1つにも注意を払え!≫って言ってくれてな」
「正論だな、良いこと言ったぞサイドスワイプ」
「そこにキュンときて」
「何でだよ!!ドMかお前は!」
「違うドSだ」
「ドSか?」
「ド・サイドスワイプだ」
「ド・サイドスワイプ!?」
≪……フッ≫
「おいアイアンハイドが今笑ったぞ」