酷く疲れているようだ、と言うことは分かった。しかしだからと言ってこんな場所で寝るのはどうかと思う。だが何故自分がたかが人間ごときの心配をしてやらなければならないんだ、放っておけ!と言う自分もいる。どうすればいいか、
「…………ん…?」
≪ !≫
「…あれ…?…スタースクリームか? いかん、寝てた」
起こす前に向こうが起きた
思案していた時間が無駄になってしまった、とスタースクリームは不機嫌になる
≪…そんな所で寝て、他の奴の邪魔になるか考えたのか?バカめ≫
「そうか…まさかこんな入り口で突っ立って寝てるとは思わなかった…」
さすがと言うべきなのだろうか、眠りから覚醒した次の瞬間にはちゃんと起きて立っている
「邪魔になって…あぁ、大丈夫だ。俺が寝付いてからまだ5分も経ってない」
≪そうか?≫
ナマエを見ていただけだったが、もう少し時間が経っていてもおかしくないぐらいだったのに
そこまで考えて、何故か腹立たしくなってきたのでナマエに向けて唾を吐き出した
「うわっ、何だいきなり!」
≪ふんっ!≫
「はあ?」
よく分からん下等生物め!!