TF女主長編 | ナノ
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03


《……ああ、そうだ。ラチェットが張り切っていたぞ》

「どうして?」

「ラチェットおじちゃん!」

《ああ。 なんでも、“今度こそ私が取り出す!”って。ナマエの時に許可されなかったのがどうやら相当堪えたらしい》

「…ラチェットも相変わらずねぇ」



困ったらようにナマエが言ったから、自分の方で、またラチェットに手が回らないよう軍に頼もうとサイドスワイプは考えた。



《…まあ、どうであれ、今度も元気な子を生んでくれ》

「ええ、勿論。サイドスワイプとの大切な愛の結晶だもの」

《!》



人間とトランスフォーマーとの子どもなんて、聞いたことがなかった。
だが、現にナマエはこうして元気に存在している。
何が起こるのか、全く想像出来ない世界
しかし、それも悪くはないものばかりだった



《…二人目、楽しみだな》

「ええっ」

《……三人目も、頑張るか?》

「っ!バカ!」

「??」



負担は無い訳ではない。
もともと強烈な体格の差、種族の差だ
負荷はある。


だがサイドスワイプは優しい。
いつも気遣ってくれる。優しい旦那だ




「…退院して、落ち着いたら相手してあげるから」

《…!わ、忘れんなよ?その言葉》

「ええ」




ナマエの魅力的な笑みに、しっかり反応した自身が少し憎かった。
ナマエの純粋に問いかけてくれる姿に癒される

そんなサイドスワイプを見て、ナマエはまた笑った。