≪……いいか、無理はするな≫
「わかってるよ、ブラックアウト!」
≪………本当に分かってるのか?≫
「心配しすぎだよ!」
ブラシを持って微笑むナマエ
今日は良い夫婦の日だから、私がブラックアウトの機体を洗車してあげる!と言われた時にはどうしようかと思った
ナマエの小さな身体で、ブラックアウトの大きな機体全体を今日中に洗い終えるとは思えない
何より心配だし、此方の気が休まないのではないか
≪…無茶はするな≫
「わーかってる!」
≪俺の手を踏み台にするか?≫
「必要になったらね!」
地べたに腰掛けているブラックアウトの膝関節に座り込み、ゴシゴシと丁寧に擦っていくナマエの身体はもう既に泡塗れだった
不思議そうに眺めているスコルポノックも尾を振って喜んでいる
「スコはブラックアウトが終わったらね!」
≪キュー≫
終わるのだろうか
≪…ナマエ、無理はするな≫
「もうっ、何度目?」
・いつもチコチコ頑張ってる幼妻にメロメロなブラックアウト