「あなたは何故生まれたの?」
≪奴の心には、正義と光ばかりが渦巻いてる訳じゃない。奴にも、誰にでも、心には負の感情がある。奴の暗黒面が浮き彫りになった存在、それが私なんだ≫
「それじゃあ…貴方はオプティマスじゃないの?」
≪奴であって、奴じゃない。残念だな、失望したか?≫
「……いいえ それじゃあ貴方は、敵?味方?」
≪どっちがいい?≫
「え?」
≪ナマエが望むなら、私はお前の敵に、お前の味方にもなろうぞ≫
「なんで…」
≪さあ答えろ。お前をこの戦いから護れるのは、敵である私か 味方である私か≫
赤い瞳で私を覗き込んだ彼の眼光に、もしも哀しみが含まれていなかったら
私はきっと彼から逃げ出したことだろう。だが、