TF女主長編 | ナノ
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つらいなんて知らない



自己嫌悪に陥るのは簡単だ。自分を卑下すればいい。その材料なら余る程にある


照れているから好きな人と話せないなんて可愛い?
なんて暢気な。呑気すぎる。第三者から見ればそう言うものだろうが、当の本人には死活問題だ


彼の姿を目の端に入れておかないと落ち着かない
一体、今、何処で、誰と、何をしているのか
確認しないと嫌だ。彼が他の女と居ようものならもっと嫌だ


だが彼と対峙は出来ない
顔を見るだけで、顔を背けてしまう
意味が無い
でも彼の姿を探したい

可愛い恋?そんなわけない



≪ホットショットか?アイツなら今、別の惑星に探査に出かけてるぞ≫

「……え、」


その星に、他の女がいたら、どうしよう



遠くの彼に、連絡を入れる勇気なんて出ない