≪ナマエ≫
「あ、オプティマスじゃな… !テラキオ!」
私の手に乗っていた彼を見てナマエが目を丸くさせる
彼もナマエに気付いて声を上げた
≪君を探していたようだ≫
そっと小さな彼――ナマエの愛猫であるテラキオを彼女の手に渡してやる。
先ほどまでの不機嫌さが嘘のようにテラキオは喉を鳴らしてナマエに擦り寄った
少しばかり、 テラキオに対して羨望と言う感情が生まれた
「ありがとうオプティマス わざわざごめんね?」
≪いや構わない≫
「ほら、テラキオもオプティマスにお礼言って?」
『・・・・にゃぁ』
此方を一瞥しただけで、すぐにまたナマエの胸元に擦り寄った
…―― 地球の"猫"と呼ばれる生き物は、もう少し可愛げのある生物だとデータとしてインプットしていたのだが
実はそうではなかったらしい