※両軍和解済みIF
※(エンド)両軍が結託してユニクロン本人を倒した
※仲は良好 たまに両軍のトップが巨大化(プライマスの力で)して喧嘩するくらい
昼下がりの、波間も穏やかなオーシャンシティ
グランドコンボイとガルバトロンのトップ同士の争いも今日は未だなく比較的平和な時間
≪≪≪せーのっ!≫≫≫≪うわっ…!≫スノーストームとアイアントレッドとショックフリートに背を押され、ナイトスクリームはよろめきながら前に一歩進み出る。その顔には困惑がありありと見られ、何処か一抹の気恥ずかしさも含まれているみたいだ
「……?」
ナイトスクリームが一歩踏み出したことによって、オーシャンシティの床が振動する。気配に気付いたようで、ミーシャと会話していたナマエが視線を背後に向けた
その目が驚きに見開かれる
「……ナイト、スクリーム…?」
≪………あ、…い、いや…≫
≪ドモっていては、ナマエには何も伝わらないぞ!ショーック!≫
≪ぐっ…!≫
指摘されたナイトスクリームは悔しそうに拳を握り締めていたが、じっと見上げてくるナマエの視線に気付いたのか、ハッ!と我に返り拳を収めた
「…何か、用があったんじゃないの?ナイトスクリーム?」
≪あ…ああ、≫
「ガルバトロンなら、採掘所で怒鳴り散らしてるけど…」
≪ち、違う 目的はガルバトロン様ではない≫
「あれ?」
尚も言葉に詰まったままであるナイトスクリーム
ミーシャは、いつの間にか消えていた。気を利かせてくれたのかもしれない
≪………その、≫
「……?」
≪あー!だー!!じれってぇ奴だなオイ!!ビシッと言っちまえよナイトスクリーム!!≫
≪ナイトスクリームが、ナマエの記憶を思い出したらしいぞ! ウホッ≫
≪って、オメーが言ってどーすんだアホ!!!≫
「……えぇえっ!?う、うそっ!ほ、ほんとに?ほんと!?ナイトスクリーム!!」
≪あ、ああ……だが、≫
ナイトスクリームの記憶が戻った、そう聞いた時のナマエの顔と言ったら、
嬉しくてたまらない!を見事に表現していた
そう言う顔をしてくれて良かった、と安心する。一先ず、だが
だが、どうしてもナマエに伝えておかなければならないことがあった
≪……あの時、記憶が未だ戻っていなかった私を引きとめようとしてくれていたのに…お前の声を無視して、すまなかった…≫
伸ばされる届かない手
涙を一杯に溜めた目
昔の名を叫び続けていた声
その全てに背を向けて、自分はナマエを一度見捨てたのだ
それは、たとえナマエにだったとしても簡単に赦して欲しくはなかった
どんな非難でも受けよう、そう決めていた
のだが
「 なんだ、そんなこと!」
≪!?≫
あっけらかん、と言ったナマエに、後ろの3人組がズッコけた。ナイトスクリーム自身もポカンとしてしまう
「もう昔のことは良いの こうしてまた、ナイトスクリームが私の所に帰って来てくれて、それだけで凄く嬉しいよ」
≪……ナマエ…≫
「…へへっ」
簡単な言葉に思えてしまうかもしれないが、今のナマエの顔は、泣き顔を堪えているような、そんな顔をしている
スパークの根底からせり上がってくるように愛しさが募る
≪お、見てろよお前ら。今からキスかますぜ、アイツ≫
≪なに!?本当か!?ショーック!!≫
≪何がショックなんだ?ショックフリート。そしてキスとは何だ?≫
≪・・・・・・き、さまらああぁああぁああ!!!≫
≪≪≪ナイトスクリームが怒ったーー!!≫≫≫
「…あらら」
しそうになっていたことは、彼だけが知る話
「・・・お帰りなさい、 スタースクリーム 」
してほしいな、と思っていたのは彼女だけが知る気持ち