「おー よしよし」
≪……………≫
「お手」
≪…………≫
「伏せ」
≪……………おいナマエ≫
「ん?」
地面に伏せた状態でも背の高いライガージャックの目がギロリとナマエを睨んだ
重く大きなライガージャックの右手を両手で受け止めながら、ナマエは楽しそうに笑っている
先ほどからずっとこんな調子だ
ライガージャックがアニマトロスから帰還してから何も進展が無い今日びまでの暇潰しに
ナマエはビーストモードのライガージャックと戯れる、と言う遊びを見つけたらしい
性に合わず今すぐに怒鳴って止めさせたかったが、
どうにもナマエのこの楽しそうな笑顔を見ているとそれも出来ず、
こうやって彼女の為すがままにされてやっているのだ
仲間達にこんな姿見られるなんてたまったものじゃなかったので、
こうしてわざわざ基地外の森に隠れるようにしていると言うのに、
何故かバックパックには知られてしまっているようで≪楽しそうだねライガージャック≫と茶化された。くそ、レーダー監視している奴は目敏い奴が多くていけねぇ
「おかわりー」
≪・・・・・ナマエ、何遍も言うが俺は犬じゃねぇぞ≫
「似たようなものじゃないのかな?」
≪俺が知るかよ≫
しかしどうにもこの鬣部分を撫でられるのは病みつきになるぐらいには気持ちが良かったりするのだ