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夜ごと奪って




時折、あの人は疲れたように笑った。そして遠く空を見つめる。その目には、今は無くなってしまったと言うセイバートロン星が映っているのだろうか




≪此処からでは、セイバートロン星は見えないみたいだな≫



同じように空を見上げてみる。星が広がっている
前に一度、お父さんの望遠鏡で見上げた時の空は
こんなに暗かっただろうか












「ローリ、ローリ」

「なにー?」

「セイバートロン星、行ってみたいね」

「…?いけるものなの?」

「そう思う」

「でも何で突然?」

「ガードシェルが哀しそうに笑ってたから」

「?」