ナマエは人間だが、そこら辺に蔓延ってる虫ケラよりかはまだマシな虫ケラだった
まず気立てが良い。立てるべき相手は誰なのかをしっかり分かっており、
礼を振舞わねばならない相手とそうでない相手をきちんと弁えている。
そして俺にはよく分からないが、決して理解は出来ないが
ナマエは虫ケラの中でも"可愛い"分類にはいるらしい。まったく俺には理解出来ないがな!!
何の用があるのかは知ったことじゃねぇが
ナマエはいつも俺の後ろをちょろちょろと付いて回る
お前の一歩は俺の数mだ
引き離されることも分かってるだろうに、それでもちょこちょこちょこちょこと付いてくるから、
鬱陶しくて!(重要)しょうことなしに俺の肩に乗らしてやる
しかしどうしてこいつは俺の後ろを付いて回るのか。
俺の方は特に話すこともないのに、ナマエは「今日はこれこれこういうことがあった」だの「今日、なんとかさんとなんとかちゃんがどうやらこうやら」と
大して興味もない話を一生懸命俺に話し聞かせる
もしかするとこいつはもしかして俺のことが好きなんじゃねぇのか?そうかそうか、それならこいつの言動の理由も分かる。なんだこいつ、愛い奴じゃねぇか
《よぉナマエ》
「なぁにスタースクリーム」
《なんでお前は俺に付いて回るんだ?》
「………それは、」
ナマエの手が俺の機体に触れてきた。しかも妙に優しい手つきで。やばい!まさか本当にこいつは俺のことを…!!
「私、赤・白・青・金属フェチなの」
フェチ
なにかの愛好者
ほー、そうか
なるほどな
へー
なるほど
それだけか
ほー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
《勘違いしてバカみたいだ!!!》
「!?ど、どうしたのスタースクリーム!?」
なんだなんだこの恥ずかしい、羞恥でいっぱいのこの気持ちは!!
自惚れた俺がバカみたいじゃねぇかこの愚かもんめが!!
ただ、ちょっとだけ、こいつが俺にそうだったらいいなーぐらいにしか
思ってなかったつーの!!あー!なんか恥ずかしい!
もうこいつを肩に乗っけてるのも恥ずかしい!!
でもナマエを俺から離したくなくてそのままにしておいた。フン!
ナマエのバーカ!!