最近のインフェルノは任務任務で多忙なようだ。
ファイアスターがエネルゴンドリンクを飲みながら、帰りが遅いだの最近付き合いが悪いだのと嘆いていたことを思い出す
そう言えば暫くこのバーにも来ていない。
相棒の所在を尋ねにアラートが度々足を運んでいたけれど、インフェルノの姿はとんと見ていなかった
の、だが
≪…インフェルノ?≫
≪よぅナマエ≫
≪よぅって…貴方最近どこに行ってたの?≫
≪ファイアスターと同じこと訊くんだな、お前も。任務だってば≫
とりあえずいつもの、ドッカリと目の前のカウンターに座ってそれはないでしょう。
大型トランスフォーマー専用の特大ジョッキになみなみとついで乱暴に出してやった
零れた!と聞こえたが、気のせいだろう
≪長期任務だったの?≫
≪あぁ。司令官直々のな≫
≪ファイアスターが心配してたわよ?≫
≪知ってる。帰って来た瞬間に飛びつかれたからな≫
≪あらら…≫
普段は勝気で気丈なファイアスターが飛びついちゃったとは。余程寂しかったんだろう
口では生意気なことを言っていた彼女だけど、スパークの奥底では心配していたのだ
≪それで?任務終わってゆっくりしたいだろうに、どうして此処に寄ったの?≫
≪任務終わりの一杯も許されないのか?この店は≫
≪そんなこと言うぐらいなら溜まってるツケさっさと払いなさい≫
≪……いやぁ、今日も美味いねぇ≫
≪ちょっと≫
豪快に飲み干して笑うインフェルノ
疲れているだろうに任務が終わればこの店に必ず顔を出すインフェルノ
≪……そう言うところが、≫
≪ん?≫
≪……いいえ≫
好きなんだから