ジョルトを呼びに来た。ホイルジャックからのお願いで。話し合いたい事があるそうだ。でもジョルトはラチェットと会話中だった。邪魔は出来ない
「…………どうしよう、かな」
物陰に隠れて様子を見る。人間には理解出来ないような速さと言語で会話しているから、多分大事な話なんだろう
≪……ナマエ?"何してるの?"≫
「…あっ、バンブルビー ジョルトを呼びに来たんだけど、今取り込み中らしくて」
≪"そうなの?"………"ちょっと"""待っててよ"≫
「え、バンブルビー!」
大胆にも二人に近付いて行ったバンブルビー
身振り手振りでジョルトに何事か伝えている。ふと、ジョルトが此方を向いた。目が合う
≪…ナマエ?≫
「ジョ、ジョルト…」
≪どうして声をかけなかったんだ??≫
「ラチェットとお話中だったから」
≪ああ……気にせずに話しかければいいのに!≫
「む、無理だよ!怖いもん!何されるか分からないじゃない!」
≪どんだけ信用ないの俺とラチェット≫
それで?用件は?と訊いてきたジョルトに、ホイルジャックが呼んでいたと告げる。
≪あー…さっき、通信があったけど無視したんだよね。多分それかな≫
「どうして無視したのよ」
≪だって、絶対何かの実験台にされるんだぜ?行きたいのか?ナマエは≫
「ううん」
≪だよなー≫
≪"おいらもお断り!"≫
≪ビーもか。だよなー≫
「…待って。それじゃあホイルジャックには何て伝えればいいの?」
≪"これからジョルトとドライブに行ってきます"って伝えておけば?≫
「それ、仮定形?」
≪いいや、未来形だ。乗りなよ≫
ビークルモードになったジョルト。
一瞬、仕事のことがチラついたが、目の前の青い誘惑には勝てなかった