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「#幼馴染」のBL小説を読む
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砂糖菓子の少女


きょうは、ひさびさにパパとママとナマエの3にんでおでかけのひ!

ドライブして、レストランに行って、デパートでおかいもの!
たのしくてたのしくって、ナマエはきょうずーっとえがおです!たのしい!

パパがとけいがみたい、といってから、
パパとちょっとバイバイして、

ママといっしょに、
ちゅうしゃじょーでふうせんをくばってるピエロさんから
あかいろのふうせんをもらったの!
はなさないようにね?っていわれたから、ナマエ、はなさないぞー!ってギュッてにぎってたんだよ?


でもねでもね?ナマエはちゃんとふうせんにぎってたけどね?
どん、って、うしろからはしってきたおとこのこにぶつかっちゃって、
「あっ!」っておもったしゅんかんに、ぱってふうせんからてをはなしちゃったの

ナマエ、とろうとおもってがんばってジャンプしてたけど、
ナマエ、ちっさいからぜんぜんとどかなくて、
ママにたすけてもらおうっておもってたけど、ママもいなくて、
なきそうで、


「ふえっ……ふうせ、ん…」


ないちゃだめ、っておもってるけど、
おそらにすいこまれていってるあかいふうせんみてたらなみだがでちゃってね?
かなしくてかなしくて、なきごえあげちゃいそうになって、



でも、そのときね?


 ≪  ――よっ≫
 

ぎんいろで、おひさまでぴかぴかしてるおっきいだれかがはしってきて、
ぱし、ってふうせんをつかまえてくれたの!すごい!


≪ほら 今度はもう、離したりするなよ?≫



おっきいそのひとは、まるでテレビにでてくるみたいなロボットさんで
そのひとのゆびににぎられてるふうせんがすっごくちっちゃくみえたの


「あ、ありがとうっ おにいちゃんっ」

≪やめろ、くすぐったくなる。……じゃあな、リトルガール≫



ふしぎふしぎふしぎ!どうして?どうしてこのロボットさん、くるまになれるの!?


「すごーい!」


おもわずぱちぱち、ってはくしゅしちゃって、
そしたらまたふうせんがてからはなれちゃって、


「あ!」

≪……おい、だから離すな、って言ったろ?≫



またロボットさんがロボットさんに!すごい!はやい!ガガガガーってかわった!



「すごーい!」

≪…リトルガール、コレはどうでもいいのか?≫

「うんっ!おにいちゃんすごーい!」

≪……子どもってのは、コロコロ変わるんだな≫



ロボットのおにいちゃんが、おててをこしにあててハァ、ってためいきついてたよ
でもふうせんはナマエにかえしてくれた!ふうせんなんて、もうよかったんだけど!



≪サイドスワイプ!いつまでナンパしてるんだよ≫

≪今行くディーノ  今度こそ、じゃあなリトルガール≫



そういってロボットのおにいちゃんはまたぴかぴかのくるまになって
むこうでまってたあかいくるまといっしょにいっちゃった



「ナマエ!」



ママだ!ママ、きいて!



「ママ、ママ!すごいの!ロボットさんがくるまになったの!」



おうじさまみたいだった!