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ほっとけない


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晴れて、と言うべきか。

ナマエが自動車教習所を卒業してから三ヶ月が過ぎた頃
念願だった自分用の新しい車を購入したナマエは上機嫌、かつ、不安そうに喜んでいた。


≪どっちかにしやがれ!≫

「だ、だってぇ…!これからは危ない時に急ブレーキかけてくれることも間違った国道に行きそうになったら違うって教えてくれることもない車なんだって思うと不安で不安で…!」

≪それが"普通の車"として当然なんだよ! いい加減社会に適応しろ!≫

「うぅう…!」


そんなに怒鳴らないでよランボルぅ…! ナマエは乗る前から既に泣きべそである。自動車学校に通っていた頃も生来のビビリ、心配性のせいで随分と教官に怒られていたらしいが、卒業しても尚これまでナマエの足となってやっていたランボルからお叱りの言葉を受けているのだから、つまり成長していないと言うことだろう


≪俺がデストロンと交戦してる時以外にも動ける足が手に入ったんだから、もうちっと喜ぶなりしろよな≫

「が、がんば……………うっ」

≪そこは言い切れ!バカ!≫



ああ、これでは全く目が放せないではないか。

ランボルは憤った。
しかし、ナマエが新車を購入すると言って来た時に言い出せなかったように、
今この場で「これからもお前の車になってやってもいい」とは、どうしても言い出せないのだ。

まったく


≪…全部テメェが悪いんだからな!ナマエ!!≫

「ええっな、なに!?わたし何か怒らせるようなことしたの!?」