(過去作品の加筆修正版)
スモークスクリーン達が無事にサイバトロン基地に帰還してきたあと、
基地内では、皆を救出するためにスモークスクリーンに助太刀してくれた"デフコン"と言うサイバトロン戦士の話で持ちきりになっていた。
≪…でね、とっても強くていい奴だったんですよ!≫
≪そうか。そんな戦士がサイバトロンに居たとはな≫
「賞金稼ぎしてるなんて、勿体無いですね」
≪命令されるのが好きじゃないらしくてね。一匹狼みたいな奴だったな≫
「へぇー…」
コンボイ司令官も感心しているようだ。仲間を救ってくれたことへの礼をいつかしたいな、と言っている。
鮮明に教え聞かせてくれているスモークスクリーンの説明に耳を傾けながら、
たまたまサイバトロン基地にやって来ていたナマエは自分の脳内にその"デフコン"像を作り上げていく。
「カッコ良いなぁ、そのデフコンって人…」
≪おや?ナマエはもしかしてソイツのことが気になるのかい?≫
「へっ、変な意味じゃありませんからね!」
≪はいはい≫
からかうスモークスクリーンに怒りはしたが、実際に気になっているのは事実だ。
遠い宇宙に向けて出発してしまったらしいから、もう会える訳もないのだが
≪ま、宇宙は広いからね。また会えるかもしれないし、会えないかもしれないさ≫
「……会ってみたいなぁ」
≪やっぱり気になってるんじゃないか!≫
「っ!スモークスクリーン!」
≪怖いこわい≫
笑いながら、スモークスクリーンはナマエの頭をポンポンと叩く。慰めているつもりなのかもしれない。余計な気遣いだよ。
一応、帰還が遅れてたみたいだったから、心配してたのにな。
≪…別にイイだろー?ナマエにはこのスモークスクリーンさんがいるんだからよ!≫
「……だーかーらー!」