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史上最低の口説き文句


※両軍和解済み






≪女、邪魔だ退け≫

「駄目よ。貴方の点検は私が命じられてるの。じっとして」

≪…っち≫



唾を床に吐き捨てながら、悪態はナマエに吐きながら
スタースクリームは不遜な態度で割り当てられたスペースに座り込む。
カルテと書類を持ったナマエは真面目な顔で、スタースクリームのステータスや部品の具合を調べている。
研究者だとか言うこの女は、メガトロン以上に人使いが荒いが、メガトロンのように威圧感はないな、とスタースクリームは思った



「…左翼の調子が悪いわね…何処かにぶつけた?」

≪………≫

「ぶつけたのね」

≪うるさい!大体、人間の世界のものは何でも低すぎる!天井も、柱も!≫

「気をつけて飛べば、ブラックアウトみたいにかすり傷負わないで済むわよ」

≪……アイツの名前を口にするんじゃない≫



苦々しく口を開いたスタースクリームだが、何故そんなことを言うのか理解出来ないナマエは無視して点検を進める。左翼以外に問題点は見当たらなかった。



「終わりよ。ご苦労様」

≪俺はただ座ってただけだろうが≫

「人間に近寄られるの、良い気分じゃないんでしょう?バリケードがそう言ってた」

≪…バリケードもお前が診てるのか≫

「…そうだけど…?」



今度は気になるぐらい不機嫌になったスタースクリームは、鋭い爪をナマエに向ける。何か脅されるのか、と身構えたナマエだったが、そうではなかった



≪これからは俺様だけを診ろ≫

「……どうしてよ」

≪理由はお前は知らなくて良い≫

「そんな勝手、許されるわけないでしょ」

≪許されるように何とかしろ!≫

「無茶言わないでよ!」



ギャイギャイとディセプティコンと人間が言い争っている状況を周りは不思議そうに見つめていた。暫くして、メガトロンがスタースクリームを叱り、同僚がナマエを連れて行くまでは異種族間の不思議な喧嘩は続いていた