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僕と君と僕


≪大丈夫だよナマエ。君と僕の新居は僕が建設してあげるからね≫

≪何を言っているんだグラップル。ナマエと私の新居だ、私に任せて貰おう≫

≪僕とナマエだ≫

≪いいや、ナマエと私のだ≫

「・・・・話が理解出来ません」



クラブで知り合った男性に、何故か家をプレゼントしようと言われ(その男性は有名実業家だった)、勿論お断りの返事をしたのだがしつこく、今もアプローチを受けて困っている、とこの2人に相談したら コレだ。私の説明の仕方が悪かったのかな、と思うが何も悪いところは見つからない



「私はね、その男の人を上手く断らせる方法を相談したくて…」

≪だから簡単だよナマエ。君が、既にその男から貰う家以上の家に住んでいたらいいのさ≫

≪そうすれば男も諦めるだろう。なんと素敵な家をお持ちのお嬢さんなんだ!とね≫


「・・・・・」



感覚が人と違うのは金属生命体だから致し方ないのかもしれないが、それでも



「…そこでどうして誰かと同居してなきゃならないの?」

≪もうすで付き合っている恋人がいると分かれば、その男も君にアプローチをかけてこないだろう≫

「あ、なるほど…」



もう何でも良かった



≪だから、ナマエの恋人は私がやるよ≫

≪いいや、ナマエの恋人は私がやろう≫

「・・・・」



からかわれているのだろうか、いやそんな二人ではない



「…とりあえず、落ち着こう。二人とも」