≪ナマエ!結婚しよう!!≫
「 あら、まぁ〜 」
僕らから見ても分かるぐらいに(寧ろ僕たちにしか気付かない変化かも)
顔中真っ赤っかになっちゃってるプロールがとっても可哀想
だって、折角一大決心して大好きなナマエさんに求婚を申し込んだって言うのに
ナマエさんてばいつものように天然ボケオーラ全開なんだもん。
サリと一緒に地球のドラマとかジャパニーズアニメとかいっぱい見たけど、
プロポーズされての開口一番が「あら、まぁ〜」って。
語尾めっちゃ伸びてたんだけど。ほんとナマエさんってのんびり屋さんだな〜。
同じくボケっとしてる僕と一緒になった方がいいカップルになれるんじゃないかな〜
あ、これ言っちゃダメだよ?プロールに6枚ぐらいに下ろされちゃうから〜
≪そ、それはどう言う意味のあらまぁなのだ?≫
「驚いてる『あらまぁ〜』です〜」
≪一応驚いてくれてたであるか…≫
あーあ、プロールってばガックリ肩落としちゃったよ。
内心、スパークがバックバク言ってるんじゃないかなぁ
昨日、プロポーズのあの言葉さんざん練習してたもんね。木相手に
僕とバンブルビーが「ナマエさんの相手してあげようか?」って親切に申し出てあげたのに
「お前達とナマエの姿をダブらせることにボディ中が拒否反応を示したから却下である」とか言って追い返されたんだよね。まったく
あれ、そんなこんな話してたらあっちの展開が何だかイイ感じになってきたよ?
「結婚したら、プロールさんとずっと一緒にいられるんですよね〜?」
≪そ、そう、その筈である≫
ナマエさんって、本当に地球生まれなのかな?
どうしてプロールに結婚の意味問いかけてるんだろ
あれかな。女性ってそう言うものなのかな?人生の転機が訪れるタイミングだから?
「それって、すっごく素敵なことですね〜」
≪! で、では!≫
「私でよければ〜お願いしますプロールさん〜」
≪……んはぁ!!≫
≪ちょちょちょ!?さっきからお2人の様子をナレーションしてあげてた優しい僕に向かってソーサエッジ投げつけてくるのっておかしくない!?理不尽じゃない!?≫
≪わわわわ分かってくれぇアイアンハイドォ!この昂ぶりをどうすれば良いのか分からんのだァ!!≫
≪凶暴的すぎぃ!その昂ぶりを情熱の愛に変えて、ナマエさんにぶつければいいでしょ!ってかナマエさんも呑気に笑ってないで助けて〜!≫
「あはは〜普段のんびり屋のアイアンハイド君が俊敏に動いてるの見てたら楽しくて〜」
≪えぇえ、ちょ!≫
≪ナマエ!!好きである!大好きである!!≫
「私もです〜」
≪何この状況バンブルビー助けてー!≫