・ジャン(3歳)が宇宙空間を漂流していたところをスターセイバーに拾われたあたりの捏造話
夢主(5歳)は1年前もうすでに皆に拾われていたという設定で
≪……そうか、宇宙で≫
≪ああ…だから、この子もナマエと同じだな≫
不思議そうに、スターセイバーの手の中で、
目を真ん丸く見開いてスターセイバーとブラッカーを見る子ども――ジャン
ジャンをよく観察していたブラッカーは、ニッと笑って踵を返す
≪おい! おいで、ナマエ!≫
ブレイバー達と共に遊んでいたナマエが、ブラッカーの声につられてふわふわと近寄ってくる
手を広げていたブラッカーの腕の中に納まり、キャラキャラと笑った
「ブラッカー、なぁに?」
≪嬉しいニュースだぞナマエ お前に新しい友達が出来るぞ≫
「ともだち?」
ナマエを抱いたまま、スターセイバーの許に近付く
その手の中に抱かれているジャンを見つけたナマエが、わぁっ!と声を上げた
「こどもっ!」
≪ジャン、と言う名前のようだよナマエ≫
「ジャン?」
じっとジャンを見つめるナマエ
新たに現れたナマエの姿に、ジャンも見つめ返す
「よろしくねっ、ジャン ナマエだよ!」
「……ナマエ……?」
「そうっ!」
≪こらナマエ あまり暴れるなよ≫
バタバタと手足を動かし、興奮気味になっているナマエを軽く諌めたブラッカーは
スターセイバーに視線を向ける
≪ジャンも、ナマエと同じように保護しますか≫
≪当然だ≫
≪了解しました −――ナマエ、今日からお前もジャンのお姉さんになるんだぞ≫
「おねえさん?」
≪ああ≫
「おねえさんっ!」
よろしくねぇ、ジャン?と笑うナマエとジャンの姿を見て、サイバトロン軍の面々はフ、と笑みを浮かべた