TF女主ログ | ナノ
×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
この恋、何色。


≪最近、若が恋をしているらしいのですナマエ姫≫

「えぇえ!?び、ビルドボーイがですか!?」

≪そう!あの若が、です!!≫


握り拳を立てて熱く語ってくれたビルドタイフーンさん
神妙な顔して、≪ご相談ごとが御座いますナマエ姫≫って呼ばれた時は本当に何事かと心配したが、今はこれはこれで何事な相談だ


「だ、誰なんですか?」

≪それが…私にも他の者にも、誰にも教えてくださらないのです…≫

「…知られたくない相手なんでしょうか」

≪恐らくは…知られてしまうと、不味い相手なのですかねぇ…≫

「…それにしても、あのビルドボーイが…」


目から鱗とはこのことだ
強くなること、認められること、マントルトンネルのことだけ考えてるのかと思ったが、いっちょ前に恋のお相手が居たなんて!

私とビルドボーイは所謂喧嘩仲間?だったが、どちらかと言うとビルドボーイは弟のような存在
そんな存在が恋をしているとなれば、応援してやるのが姉の役目!



「なんとしても相手が知りたい!です!」

≪それは私も同じです!若のことは、このビルドタイフーンが応援いたします!≫



ビルドタイフーンさんと熱く拳を交し合っていると、
仕事を終えたのか、身体を少し泥まみれにしたビルドボーイが入ってきた
後ろにはビルドハリケーン、ビルドサイクロンも一緒だ
と、なると何故ビルドタイフーンが休憩したのかも謎になるのだけど



≪あー!!ビルドタイフーン!何でお前ナマエと話してんだよー!≫

≪あ、これは申し訳ありません若。ただいまナマエ姫に相談に乗っていてもらっていまして≫

≪相談ー?≫

「うん、恋の相談」

≪え!?ビルドタイフーン、恋してるのか!?≫

≪いえ、私ではなく≫

「貴方よ、ビルドボーイ」



私とビルドタイフーンに指摘されたビルドボーイは、俺ー!?と顔を真っ赤に赤らめた。おう、おう、愛い反応だなぁ


「誰なのよービルドボーイー」

≪そうですよ!若、水臭いではありませんか!≫

≪え?なになに、若好きな人いたんっすかー?≫

≪初耳ですよ!≫

≪あーもう、お前らうるさーい!!ほっといてくれよー!≫



手を組んで拗ねてしまったビルドボーイにニヤニヤが止まらない
いやぁ、恋してる相手をからかうのは楽しいなぁ



「だーれー?アイちゃん?」

≪ちがう!バカ!≫

「バカ!?」

≪となると…?≫

≪どなたでしょうか…?≫

≪……〜〜っ、察しろよー!!!≫



あーあ、泣かせちゃった