TF女主ログ | ナノ
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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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私の彼女はこんなに可愛い


どうしてナマエはこんなに可愛いのだろう



女子高生なのだからもっと友人達と遊んでみてもいいのに、彼女は放課後になればいつもこうして基地へと遊びに来る。学校帰りだと言うこともあっていつも彼女の眩しい制服姿を拝められながら仕事が出来るのは堪らないことだが集中出来ずアイやマッハアラートたちに怒られることもある。それでも私には至福の時間なんだ



可愛い容姿に似合わず、ナマエは将来公務員――消防士になりたいと言う
「いつかファイヤーコンボイの相棒になってみせるからね!」なんて可愛いことを言われてしまったら楽しみにしていてしまうじゃないか。もしその時が来たならば、いつでも今のクルーを外して貰ってナマエを就かせてもらおう



しかし最近でよくない噂を聞いた
デストロンガーのバカたちがナマエをつけ狙ってるとのこと
スパイチェンジャーやカーロボ3兄弟たちが手に入れた情報によれば
「ナマエがファイヤーコンボイの弱点だから、ナマエを捕まえればファイヤーコンボイも倒せるはず」「人質にしたら有利」と言う理由らしいが、違うな。私には分かっている。きっと奴等はナマエの可愛さを羨んでいるんだ。最近は、人間達のアイドルになったと浮かれていたからなあいつ等。きっとブラックコンボイたちもそれを狙ってるに違いない。何故なら私から生まれたのだから、あいつがナマエに惹かれてしまうのもまぁ分かる


弟のように可愛がっているゴッドマグナスも、我が子のような感じになっているブラックコンボイにも、当たり前だがデストロンガーの奴等にもサイバトロンの皆にも、誰にもナマエは渡せない



「こんにちはファイヤーコンボイ!また来ました〜」

≪ナマエ!!≫



ハッチが開いてバタバタと駆け込んできたナマエに思わず破顔する。ナマエの前では意識的に外すようになったマスクオフの姿も、ナマエも気に入ってくれているし、私としてもナマエに口付けしやすいから何の問題もない



≪お疲れナマエ 今日はどうだったんだい?学校は≫

「普段と一緒だよ! あ、でもそう言えばお昼頃にサイレンが鳴ってたね。どこかで火事があったの?」

≪ああ、あったよ だが安心してくれ。被害は少なかったし、すぐに消し止めたからね≫

「お疲れ様だねファイヤーコンボイ!」

≪いやなに ナマエのいるこの町を護るのが私の使命でもあるからね≫



抱き上げた体に顔を寄せれば、甘えたさんだねーと笑うナマエに撫でられる。至福すぎる



「今日はデストロンガーの皆も暴れたりしてないの?」

≪ああ… そうだ、ナマエこそアイツ等に襲われたりしなかったか?≫

「大丈夫だったよ?」

≪それならいいんだけどな…≫



今度、アイにナマエのケータイのGPSをハッキングして追跡して貰えないか頼んでみよう


『過保護すぎます!』と怒られるのは目に見えているが、一応駄目元で



≪ナマエ、この後の予定は?≫

「ないよ!」

≪じゃあ久しぶりにドライブにでも行こう≫

「そうだね ファイヤーコンボイに乗ってると、不思議な目で周りから見られるのが面白くってー」



何?ドライブする私とナマエを見ている者たちがいるのか?
それはあまり許された行為ではないな


まぁ、ナマエが可愛いすぎるからだなきっと。困ったものだ